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BOTANISTのブランディングが秀逸な話

DATE . 2024.02.18

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

小売業からデザインの道へ進み、3度の起業を経て、現在はブランディングを軸に中小企業の支援を行う。WEBを活用したマーケティングが好き。根拠はないが"招き猫体質"らしい(笑)

BOTANISTのブランディングが秀逸な話

多くの方が一度は目にしたであろうシャンプーブランド、BOTANIST。
実際に使用したことがない方でも、その名前やパッケージを見たことがあるかもしれませんね。

2021年四半期の売上が70億円を超え、その人気の高さを物語っています。

私たちの会社でも、BOTANISTのランディングページを複数手掛けてきました。
個人的にも愛用しており、このブランドには特別な親しみを感じています。

BOTANISTがブランディングやマーケティングで優れている点には、常に注目しています。
以前美容業界で働いていた経験もあり、ノンシリコンシャンプーが一世を風靡した背景にも理解しています。
シリコンを使用しないことで髪を健康に保つというブームが広まり、BOTANISTはそのブームが一段落した後に市場に登場しました。

市場に後から参入したにもかかわらず、BOTANISTが成功した理由は何でしょうか。

ポジショニング

当時、スーパーやドラッグストアで販売されているシャンプーは、ほとんどが1,000円前後の価格帯でした。
一方で、美容室などで販売されているサロン専売品は2,000円から3,000円の価格帯に位置しています。
BOTANISTはこの二つの間、すなわち1,500円前後という中間の価格帯を目指しました。

この戦略が功を奏し、従来の市販シャンプーと比べて少し高価ですが、
サロン品と比較すると手頃な価格で、高品質かつスタイリッシュなシャンプーとしてポジションを確立することに成功しました。
このようなポジショニングは、ブランディングの良い例ですよね。

一貫性のあるデザイン

BOTANISTのパッケージは白と黒を基調にしたシンプルな文字デザインで、
色を用いず製品内容が見えるパッケージデザインが特徴です。
このデザインがSNSで話題になりました。

なぜこのデザインかというと、BOTANISTは「植物と共に生きる」をコンセプトにしており、ナチュラル志向の女性をターゲットにしています。
ボタニカルやスローライフなどのトレンドを基にした世界観が、パッケージやウェブサイトに一貫して表現されています。
この一貫性が、他社との差別化を生み、ファンを増やしたのです。

ブランディングにおいて重要なのは、コンセプトから商品開発、コミュニケーションデザインまでの一貫性です。
BOTANISTはこの一貫性を保ちながら、独自の世界観と位置づけを確立しました。
最近では、サステナビリティへの取り組みを通じて社会課題の解決を目指しています。これらの活動が、ブランドの魅力をさらに高めています。

BOTANISTのブランディング戦略から、これからも目が離せません!

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