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情緒的な価値を生み出す

DATE . 2024.01.14

UPDATE DATE . 2024.02.14

Category : ブランディング / マーケティング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

小売業からデザインの道へ進み、3度の起業を経て、現在はブランディングを軸に中小企業の支援を行う。WEBを活用したマーケティングが好き。根拠はないが"招き猫体質"らしい(笑)

情緒的な価値を生み出す

黒豆茶に最近ハマっている中村です!

元々は圧倒的にコーヒー派だった僕ですが、黒豆茶にハマった理由は非常にシンプルです。

「健康に良い飲み物を飲んでいる自分」に満足しているだけです。

そのため、黒豆茶の品質そのものよりも、飲むことによって得られる「価値」をより重視しています。

商品やサービスは「機能価値」と「情緒価値」の2つの価値が存在します。

機能価値は、その商品やサービスが提供する機能的な価値を指します。
例えば、電卓の場合は計算ができることがその機能です。
押しやすいボタンやサイズ感などが機能価値を決定します。

一方、情緒価値は、おしゃれやスタイリッシュなど、
商品を持つことで感じる心地よさや満足感などの感情的な価値を指します。

現代社会では、高品質な商品やサービスが溢れているため、機能価値で差別化することは難しくなっています。そこで、情緒価値の重要性が高まっています。

例えば、よくブランド説明で引用される「無印良品」を見てみましょう。
無印良品の商品はシンプルで統一感があります。
個々の商品の機能性だけを見れば特別ではないかもしれませんし、価格面で見るとやや高めに感じられることもあります。

しかし、同価格帯の商品と比較すると、100円ショップやホームセンターの
プライベートブランド商品のほうが機能性で優れているかもしれません。
それでも多くの人が無印良品を選ぶ理由は、無印良品の「世界観」に共感しているからです。

無印良品の商品を持つことで、シンプルで飾らない生活ができると感じる人が多い。
そういった情緒的な価値が無印良品というブランドには存在します。

多くの企業は手っ取り早く価値を伝えるために機能価値を前面に出す傾向がありますが、
現代は機能価値から情緒価値へと価値観がシフトしています。

自社が持つ情緒価値について改めて考え直してみるのも、
ブランド構築の上で有意義な取り組みかもしれません。

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