コーポレートカラーの大切さ
DATE . 2024.02.23
Category : ブランディング / 経営戦略
Creative Director
小売業からデザインの道へ進み、3度の起業を経て、現在はブランディングを軸に中小企業の支援を行う。WEBを活用したマーケティングが好き。根拠はないが"招き猫体質"らしい(笑)
© 2024 TONE BRANDING.
DATE . 2024.02.23
Category : ブランディング / 経営戦略
Creative Director
小売業からデザインの道へ進み、3度の起業を経て、現在はブランディングを軸に中小企業の支援を行う。WEBを活用したマーケティングが好き。根拠はないが"招き猫体質"らしい(笑)
皆さんの会社にはコーポレートカラーがありますか?
一部の会社ではしっかりと定められていますが、そうでない場合もあるでしょう。
多くの方が、会社の色を決めるのは大企業の習慣だと思っているかもしれません。
しかし、僕は色の選定が非常に重要だと考えており、特に中小企業でもコーポレートカラーを定めるべきだと思います。
今日は、「会社の色を決めることの重要性」というテーマでお話ししたいと思います。
色の重要性は非常に大きいです。
例えば、「スターバックスの色は何ですか?」という質問に、多くの人が「緑」と答えるでしょう。
同様に、「コカ・コーラの色は?」と聞けば、「赤」との回答が返ってくるはずです。
ローソンやマクドナルドの色についても、多くの人が正確な色を答えることができます。
これは、強いブランドがその色と深く結びついて記憶されているからです。
しかし、「スターバックスのロゴを正確に描けますか?」と問われた時、どれだけの人が正確に描けるでしょうか?
たとえ頻繁にスターバックスを利用する人でも、これは難しい問題です。
色や大まかな形は覚えていても、細部まで正確に記憶しているわけではありません。
人が受け取る視覚情報の80%以上が色によるものだと言われています。
色彩が人々に与える影響は非常に大きいため、色を効果的に活用することが推奨されます。
色は印象に残りやすく、この特性を上手に利用することが重要です。
コンセプトと色の連携の重要性について説明してきましたが、
地元独自の店や企業の例を考えてみましょう。
僕の地元には「TSURUYA」というスーパーマーケットがあります。
このスーパーは地元民から非常に人気があり、「鮮度が良く、信頼できる」という理由から支持されています。
そして、この店の色はグリーンです。地元の人にとって、このスーパーの色は自然と「緑」と認識されています。
地元民にとっては、全国的には知られていないかもしれないこのスーパーの色が「緑」であることは明らかです。
この色が広く認識されている理由は、看板や店舗デザインを通じて一貫して店の色を伝え続けてきた結果、
人々の印象に深く刻まれたからです。
結果として、緑色のロゴが付いた看板を見ると、
「鮮度が高く信頼できるスーパー」という連想がなされるのです。
ここで重要なポイントは、コンセプトと色のイメージが一致するほど、記憶に残りやすくなることです。
色にはそれぞれが持つイメージがあり、「赤」は注意を促す色であり、同時に情熱やエネルギーを象徴します。
「緑」は信頼感や安心感、新鮮さや自然を連想させます。
TSURUYAの例で言えば、そのホームページには
「最高レベルの鮮度・おいしさ・旬と安さを追求します」というコンセプトが記載されており、
このコンセプトを色が見事に体現しています。
一方、「価格で競争する」というコンセプトを持つSEIYUは赤色を使用し、
価格に対する情熱的な印象を与えます。
企業のコンセプトと色が一致すると、消費者の記憶に残りやすく、より覚えやすくなります。
企業名やブランドを記憶に残すことは非常に重要です。
企業やブランドの情報を繰り返し伝えることで、消費者の印象に影響を与えます。
しかし、情報を繰り返し伝えるにはコストがかかり、広告や看板などの露出量がカギとなります。
しかし、いくら露出しても、それが記憶に残らなければ(印象に残らなければ)効果はありません。
色を効果的に使うことで、より記憶に残りやすくし、露出の効率を高めることができます。
もしまだ企業のカラーを決定していない場合は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
その際、直感だけで色を選ぶのではなく、その色を選ぶ理由や背景について深く考えることが重要です。
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